Rashita's Newsletter

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先月の活動と読書(+アニメ)の振り返り&2026年2月のサポーターページのご案内

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倉下忠憲@rashita2
Feb 01, 2026
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もう1月が終わりです。謎めいた早さです。今月はセルフパブリッシング活動に追われておりました。

更新履歴

ニュースレター

  • 01/01:先月の振り返り&2026年1月のサポーターページのご案内 - by 倉下忠憲@rashita2

  • 01/02:年ごとノートの作成 | メンバー限定記事 - by 倉下忠憲@rashita2

  • 01/06:用途による限定 - by 倉下忠憲@rashita2 - Rashita’s Newsletter

  • 01/09:画像を横に表示させる自作プラグイン | メンバー限定記事 - by 倉下忠憲@rashita2

  • 01/13:iOSのObsidian 1.11 でショートカット経由で使えるようになったので今日のノートにメモするショートカットをつくる

  • 01/15:リストづくりが好き - by 倉下忠憲@rashita2 - Rashita’s Newsletter

  • 01/16:書いてから開くメモ環境 | メンバー限定記事 - by 倉下忠憲@rashita2

  • 01/20:デイリーノートという起点 - by 倉下忠憲@rashita2 - Rashita’s Newsletter

  • 01/23:Evernote AIを触って考えたこと | メンバー限定記事 - by 倉下忠憲@rashita2

  • 01/27:四つのデイリー方式 - by 倉下忠憲@rashita2 - Rashita’s Newsletter

  • 01/30:超弩級ノートをObsidianに移してみた - by 倉下忠憲@rashita2

R-style

  • 01/01:デイリーノートからはじめる | R-style

  • 01/18:タスクブックという想像 | R-style

  • 01/22:Evernote11が到来しました | R-style

WRM

  • 01/05:2026年の展望〜準備編〜 / 2026年の展望〜実践編〜|倉下忠憲

  • 01/12:今年のメルマガで何を書いていくか / 2026年のWorkFlowy / うまくなるデイリーノート|倉下忠憲

  • 01/19:すべてを一つに並べる / テキストファイリングを分ける|倉下忠憲

  • 01/26:メモ一覧はなぜうまくいかなかったのか / 分けることと関係 / 連続の中で生きる|倉下忠憲

うちあわせCast

  • 01/08:第百八十六回:Tak.さんと2026年の情報管理について 作成者:うちあわせCast

  • 01/29:第百八十七回:Tak.さんと思考と行動の関係について 作成者:うちあわせCast

note

  • 01/10:岩波新書のKindle Unlimitedはこれを読みたい|倉下忠憲

  • 01/22:楽しい計画の罠性|倉下忠憲

ブックカタリスト

  • 01/13:BC130 2025年の配信を振り返る(後半) - by goryugo and 倉下忠憲@rashita2

  • 01/27:BC131 短歌を学ぶ - by goryugo and 倉下忠憲@rashita2 - ブックカタリスト

気がつきましたが、一番活発に更新しているのがこのニュースレターですね。なんとなく、書きやすさがある気がします。

読了履歴

2026-01-02 南野海風『魔術師クノンは見えている4』
2026-01-03 猪原敬介『科学的根拠(エビデンス)が教える子どもの「すごい読書」』
2026-01-05 樽見京一郎『オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~(サーガフォレスト)1』
2026-01-08 加藤秀俊『整理学: 忙しさからの解放 (中公新書 13)』
2026-01-10 Audible 千葉聡『進化という迷宮 隠れた「調律者」を追え: 講談社現代新書』
2026-01-11 チャラン・ランガナス『人はなぜ記憶するのか:脳と自己の科学』
2026-01-14 アンソニー・ホロヴィッツ『ヨルガオ殺人事件 上』
2026-01-17 アンソニー・ホロヴィッツ『ヨルガオ殺人事件 下』
2026-01-18 福間良明『「勤労青年」の教養文化史』
2026-01-18 道尾秀介『I』
2026-01-19 Audible 橋爪大三郎『言語ゲームの練習問題 (講談社現代新書)』
2026-01-20 東野圭吾『名探偵の掟』
2026-01-23 アンドリュー・ジェンキンソン『食欲の攻略書 なぜ私たちは食べ過ぎてしまうのか』
2026-01-23 友田とん『「手に負えない」を編みなおす』
2026-01-25 大村はま『教えることの復権 (ちくま新書 399)』
2026-01-25 野口靖夫『見ただけでコツがつかめるファイリングの技術: うまい情報収集・てぎわよい書類整理・するどい企画立案ができる』
2026-01-26 小川哲『火星の女王』
2026-01-31 Audbile 呉勝浩『爆弾』
2026-01-31 東畑開人『カウンセリングとは何か 変化するということ (講談社現代新書 2787)』

まず、加藤秀俊『整理学: 忙しさからの解放 (中公新書 13)』は、ナンバリングからわかるようにめちゃくちゃ古い本でしたが、示唆に富む内容でした。2026年の私たちも抱えている、あるいはもっとひどくなっている「情報」にまつまる問題が検討されています。

関連で言えば、野口靖夫『見ただけでコツがつかめるファイリングの技術: うまい情報収集・てぎわよい書類整理・するどい企画立案ができる』も、現代ではまず出版されないだろう企画ですが、「整理」という観点を、創造的な活動に結びつけている点で非常に有用です。

最近ずっと「情報整理についての情報整理」というテーマを持っているので、上記の二冊は勉強になりました。

チャラン・ランガナス『人はなぜ記憶するのか:脳と自己の科学』は、人間の「記憶」と、自己の関係にまつわる本です。脳を「記録装置」として捉えるのではなく、記憶が常に再構成されるものとして捉えるなら、ヒョロヒョロの「第二の脳」という概念がいかに中身がないのかが見えてくるかと思います。

福間良明『「勤労青年」の教養文化史』は、私としては考えることが多い内容でした。私はアカデミックな領域ではなく、市民の(あるいは在野の)領域での知的な活動をずっと考えているのですが、本書の問題意識はまさにそこに重なっています。エリート志向ではない、しかしそこに憧れの気持ちもあるような知的な営み、そこにあるねじれを捉えられないと、昨今の「人文知」を巡る騒動はうまく捉えられないと感じています。

関連するところでは、大村はま『教えることの復権 (ちくま新書 399)』は、昨今「教える」がないがしろにされていることを教えてくれました。そうなのです。最近の私たちの関心はだいたい「学ぶ」ことです。自己啓発。言い換えれば、他人がいない、関係性がない。それはきわめて楽な反面、限界もあります。危険すらあります。私たちはもっと「教える」について考えたほうがいいのかもしれません。

東野圭吾『名探偵の掟』は、とある編集者さんがTwitterに投稿されていたのを見かけて読んだのですが、バカバカしい中に深みがある作品でした。ようは「メタ・ミステリ小説」で、ミステリ小説の「よくある設定」を俯瞰し、ときに笑いながらも、新しい枠組みをなんとかひねり出している力作です。本書を読むと、東野圭吾さんがいかにミステリが好きなのか、そして文章がうまいのかがわかります。

友田とん『「手に負えない」を編みなおす』は、実に不思議な本です。途中まで「自分は何を読んでいるのだろう?」という気持ちになりますが、じわりじわりと著者のまなざしが自分にインストールされていく感覚があります。でもって、本書で提示される考えは、現代で非常に重要だと感じます。すべてをアンダーコントロールにするのではなく、「手に負えない」とした上で、可能な手当てを続けていく。ひどく実践的で、ケア的で、「トップダウン」オンリーとは異なる在り方です。

小川哲『火星の女王』は、舞台設定だけ見ればSFですが、本作をSFと呼ぶのは違うでしょう。純文学とも違うと思います。既存のカテゴリーのことはさておいて、書かれた作品。超弩級のインパクトがあるという感じではありませんが、それでもたしかな存在感があります。

それにしても、私は何を感じて「これはSFだ/SFではない」と判断しているのでしょうね。不思議です。

昨日読み終えたばかりの、東畑開人『カウンセリングとは何か 変化するということ (講談社現代新書 2787)』はたいへんパワフルな一冊でした。著者のこまれまでの著作がこの一冊に集結しているような印象すら受けました。私も、自分の仕事に引きつけて、考えることがたくさん生まれた本でした。

Audibleでは、千葉聡『進化という迷宮 隠れた「調律者」を追え: 講談社現代新書』、橋爪大三郎『言語ゲームの練習問題 (講談社現代新書)』、呉勝浩『爆弾』の三冊を聴きました。2月半ばで利用終了の予定なので、これが最後だと思います。

どの本も面白いのですが、『爆弾』は映画化されているだけあって、すさまじい作品でした。よくもまあこんな”悪意”を描けたなと感心しました。たしかにこれは「爆弾」です。

2026年冬アニメ

今期は、面白い作品がめっちゃあり、視聴時間がぜんぜん追いつきません。

とりあえず、イチオシは『違国日記』でよいでしょう。原作もすばらしいですが、アニメも良いです。キャストに安定感があります。

『ダーウィン事変』も原作の不穏な感じがうまく表現されています。チャーリーの抑え気味の声がいいですね。ちなみに、『葬送のフリーレン』のフリーレン役の人と同じ声優さんです。もっと言うと、『SPY×FAMILY』のアーニャも同じ人です。ふりはばがすごい。

で、『透明男と人間女~そのうち夫婦になるふたり~』。ごく普通の恋愛物なんですが、シチュエーションがすごく変わっていて、男性は透明人間の探偵で、女性は盲目の普通の人間です。その世界では、普通の人間と獣人やらなんやらが一緒に生活している現代社会のようなところで、それ自体がわりと意味深なのですが、主人公のカップリングがすごい。

透明人間は、他の人から「見えない人」であり、盲目の人は、他の人を「見えない人」です。その二人が、付き合う。

これまで一度も考えたことがなかったのですが、盲目の人にとって目の前の人が透明人間であるかどうかは差異にならないわけですね。もっと言えば、その人にとって、目の前の人がエルフの見た目をしていていても、獣人の見た目をしていても、それだけでは差異にならない。通常は声色で、より踏み込むには手触りではじめて差異が生まれる。

透明人間からすると、その感覚は新鮮でしょう。自分が他の人から見えない存在であっても、その女性は他の人とかわらず接してくれるのです。むしろ見えないからこそ、見えないものに手を伸ばそうとしてくる。透明人間という存在においては、その「見えないもの」こそ本質であり、実存です。

ようするに、このシチュエーションは大掛かりなメタファーなわけです。実に文学的な。

ところで、この作品も、『正反対な君と僕』もそうそうにカップルができてしまいます。「付き合うの、付き合わないの」のような通常のラブコメのじりじり感がなく、いっそすがすがしいくらいです。そういうのが最近の風潮なのでしょうか。

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(本編はここまでです。以下では有料購読してくださっている方向けに、Knowledge WalkersのサポーターページのURLを案内しております。ご興味あれば、ご購読を検討くださいませ)

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