Rashita's Newsletter

Rashita's Newsletter

Evernote AIを触って考えたこと | メンバー限定記事

倉下忠憲@rashita2's avatar
倉下忠憲@rashita2
Jan 22, 2026
∙ Paid

Evernote が11にメジャーアップデートし、本格的なAI機能が搭載されました。以下の記事でも概要を紹介してあります。

Evernote11が到来しました

現状は、できないことが結構目につきます。動作もちょっと遅い感じ。でもまあ、すべてのノートにインデックス(ベクトル?)を再割り当てすること事態が大きな仕事なので、ひとまずは経過観察というところでしょう。

ともあれ、Notion AIもそうですが、ユーザーがAIまわりの設定を気にせずに使えるのはメリットだと思います。一面ではそれが生成AIのモデルを選べないというデメリットになるのですが、もう一面ではオタクでなくても使えるというメリットにもなります。

ある程度の機能性を担保してくれれば十分、というなら(つまりバリバリコーディングに使うといったことでなければ)選択肢になりうるでしょう。

立ち上がる「こうしたい」

今回考えたいのは、Evernote AIがどうのこうのというよりも、Evernote AIを触ってみて立ち上がってきた「こうしたい」という欲望についてです。

まず私のEvernoteには8万近いノートがあります。Notionもちらっと触りましたが、さすがにここまでの蓄積はありません。当然、たくさん情報が保存されているツールとそうでないツールで「生成AIにやって欲しいと感じること」は違ってくるでしょう。

というよりも、Notionを使ったときは具体的なイメージがあまり湧いてきませんでした。「こういう使い方ができるだろう」とイマジネーションを立ち上げることはできても、「こうしたい」という欲望は立ち上がってこなかったのです。

が、Evernoteは違いました。Evernote AIを触っているうちに「こうであって欲しい」と思うことがいくつか出てきたのです。

当然のように、その「こうであって欲しい」はひどく個人的な欲望なので、Evernoteがそうなるべきだという主張に直接接続するものではありません。むしろ、現代が生成AIによる「大ツール開発時代」であることを考えれば、自分でつくるツールへのイマジネーションに接続させた方が建設的でしょう。

というわけで今回はその「こうしたい」について考えてみます。

メタ情報の付与

まず、一番最初にトライして失敗したのが以下です。

そうですよね。Evernoteではノートブックとタグが重要なのですが、いちいちそれを自分でつけたくない。そこは文脈を見て、生成AIが処理して欲しい。

だって、生成AI以前は「アルゴリズム」しかなく、アルゴリズムでは適切なノートブックやタグの選択は不可能でした。でも、文脈を処理できる装置ならできるはず!

が、現状はそれが無理でした。悲しい限りです。

たぶんですが、それぞれのノートはベクトル化されていても、ノートブックという単位は概念としては持っていても、その操作は単にEvernoteの機能を叩くだけになっているのでしょう。しかし、整理の軸になる要素なのですから、きちんとそこもベクトル化して欲しいところ。

だから一つの理想は、自分が思いつくままにノートを書いて、「これ処理しておいて」といったら、ノートブックとタグをつけてくれる、あるいはその候補を提示してくれて私のGoサインで実際にそれが付与される、くらいの動作をしてくれることです。

そこまでいかないと「インターフェース」には成りえないと思います。

ちなみに、そんな風に生成AIがつけたらどこにどんなノートが入っているのかは、自分ではまったくわからなくなると思います。認知処理をスキップしたのだから、脳内に残るはずはありません。

しかし、ノートを探すのが自分ではなく生成AIならば問題ない(はずな)のです。あくまでノートを自分で探すから、自分で文脈づける必要があったのであり、ノートを生成AIが探すなら、生成AIが文脈づけてもいいはず。

もちろんこれは勉強とか知識開発とはぜんぜん別の文脈で述べています。会議でもらった資料とか、そういう情報の蓄積について言えることなのであしからず。

User's avatar

Continue reading this post for free, courtesy of 倉下忠憲@rashita2.

Or purchase a paid subscription.
© 2026 倉下忠憲 · Privacy ∙ Terms ∙ Collection notice
Start your SubstackGet the app
Substack is the home for great culture