暖かくなってきてよかったな〜と思ったら花粉が到来し、気楽に散歩するのもままならない状態でした。なかなかうまい具合に落ち着かないものです。
2025年3月の更新履歴
03/04:Obsidianの準備:ファイル・エクスプローラーを使わないという練習 - by 倉下忠憲@rashita2
03/07:一日の流れのイメージをログしておく|倉下忠憲
03/10:Cosenseでカードをくる その2 / プロジェクトノートとAttention state / わかりやすいネガティブ・ケイパビリティ|倉下忠憲
03/13:メタ仕事術としてのロギング仕事術|倉下忠憲
03/13:「鎮まれ… 俺の右脳…!」 | R-style
03/20:もう一度、考え事をカードに書いて置く|倉下忠憲
03/25:BC110『エスノグラフィ入門』 - by goryugo and 倉下忠憲@rashita2 - ブックカタリスト
03/26:連想が多い人のための「つなげるメモ術」|倉下忠憲
今月からCosenseで日常的なメモを残すようになった結果、R-styleに書くことがググンと減ってしまいました。Cosenseに書くとわりと満足しちゃうみたいです。
もちろん、書籍原稿の執筆が乗ってきたからという理由もあるのですが、それはそれとしてメモに嵌まるのもほどほどにした方がいいのではないかという気がしますね。
読了履歴
先月読み終えた本からいくつかをピックアップします
3/1 『東京都同情塔』
第170回芥川龍之介賞受賞作。東京に新しい塔を建てることになる建築家と、その塔についての物語。たいへん居心地の良い空間に自主的にとどまることを選択するという、「ナッジ」の効いた隔離政策。それは比喩的に、今の私たちの「優しさ」にまつわる事柄を示しているように思われます。
3/5 『リサーチ・クエスチョンとは何か?』
研究において重要な位置を占める「リサーチ・クエスチョン」。その役割とは何であり、またどのように運用していくのが望ましいのか。学術的な研究にとどまらず、何かを問うこと・考えることを好んで行っている人には示唆の多い本だと思います。
3/8 『数学ガール 乱択アルゴリズム』
超ひさびさに読み返しました。あいかわらず最後の方はかなり難しかったですが、とりあえずは読み通せました。理解したかといえばノーですが、雰囲気は感じられたと思います。そういう知とのつき合い方もまたよし、です。
3/10 『自炊者になるための26週』
『理系の料理』という本がありますが、本書は「文系の料理」という感じ。人文的な引き出しを遣いながら、「料理を作る」という実践的な営みにアプローチしていく。そんな一冊です。不思議と押しつけがましい感じがせず、自分でもちょっとやってみようかなという気持ちになりました。
3/15 『イノベーションの科学 創造する人・破壊される人 (中公新書)』
イノベーションというと「新しく作り出す」ことがイメージされるわけですが、実際は「創造的破壊」といって、既存のものを大きく破壊してしまう作用を持っています。そうした性質を踏まえずにイノベーションをただ礼賛したのでは社会がうまくいかないのは当然ということで、包括的な視点からイノベーションを考えることを提案しています。
3/23『歴史学はこう考える (ちくま新書 1815)』
こんなタイプの本は読んだことが無かった、という本です。歴史学者が史料をどのように「扱っているのか」を読み解いていく本で、どのような水準で「正しい」としているのかという知的な営みが率直に開示されています。アカデミシャンはどんな風に「考えている」のかがわかる面白い一冊です。
3/25 Audible『成瀬は天下を取りにいく』
ほとんど日課のように本屋さんにいくのでタイトルは知っていました。しかし、「あんまり人気の作品を読むのもな〜」みたいなひねくれ者マインドでちょっと距離をとっていたのですが、Audibeにあったので聴いてみたところ、予想していたのとはちょっと違った作品でした。本屋さんのPOPからはもっとハルヒ的な内容かなと思っていたのに連作短編でバディーものという雰囲気。テイストはたしかに一般向けというか悪い意味の裏切りがなく、読みやすい作品でした。
3/26 『自分で考える勇気』
岩波ジュニア新書なんですが、けっこう難しいです。副題に「カント哲学入門」とある通り、カントの思想を追いかけます。もちろん、本書でカントの全貌がつかめるわけではありませんが、哲学という営み、あるいは「考える」とはどういうことかに思いの枝を伸ばせる一冊です。
2025年冬アニメ
簡単にアニメ作品を。
まず『薬屋のひとりごと 第2期』と『俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-』は安定のクオリティ。
『天久鷹央の推理カルテ』はわりとひさびさな感じもあるミステリもの。あやねるが合ってます。
『メダリスト』は原作もムッチャ好きなんですが、アニメも良かったです。毎回じーんと目頭が熱くなります。
『悪役令嬢転生おじさん』は、見る前はむちゃくちゃ面白いか、むちゃくちゃつまらないかのどちらかだろうと予想していましたが、見事に前者でした。井上さんとM・O・Aさんのコントラストが絶妙です。内容的にも、メタな視点を扱っていて楽しめます。
『全修。』は大きく話題になりそうな感じもありましたが、複雑でやや暗い作品となりました。何かに影響を受けて「つくる」ことを始めること。没頭することと、それによって失われるもの。いくつかの線が走っていたような気がします。日本のサブカルチャーをある程度「履修」していないと掴みづらい作品かなともちょっと思います。
『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』は、よくあるラブコメものと言えばそうなんですが、沖縄カルチャーが全面に押し出されていてごく単純に勉強になります(というよりも、自分が沖縄についてぜんぜん知らないのだなということがわかります)。あと比嘉さんがかわいいです。
(本編はここまでです。以下では有料購読してくださっている方向けに、Knowledge WalkersのサポーターページのURLを案内しております。ご興味あれば、ご購読を検討くださいませ)
Keep reading with a 7-day free trial
Subscribe to Rashita's Newsletter to keep reading this post and get 7 days of free access to the full post archives.