新しいWebサイトのアイデア(1) 持ち寄り型
新しいWebサイトのアイデアを考えていた。個人で完結するのではなく、なんでも自由にオープンするのでもない、持ちより型のWebサイトだ。
きっかけは、Hugoについて知ってからだった。この静的ジェネレーターと、GitHub、それにNetliftyを使えば、こちら側(つまりローカル側)で.mdファイルを書き、それをGitHubにプッシュするだけでWebサイトができる。簡素でありながら、モダンな仕組みだ。
一応テストとして、以下のようなサイトも作ってみた。これは上記のシステムで作られている。
まだテストなので、いかにもブログっぽい体裁になっているが、いずれ徐々に変えていくことだろう。ブログ的でない、新しいWebコンテンツの在り方を模索して。
というところで、GitHubである。GitHubは、もちろん一人でも使えるが、チームで使うことも可能だ。だったら、Webサイトも複数人で運営すれば面白いのではないかと思ったのが、ひとつのきっかけだった。
つまり、こうだ。
何かしらのサイトを作り、それを Hugo,GitHub,Netliftyで公開する。さらに、そのリポジトリを他の人と共有する。
で、contentが入っているフォルダに、kurashitaとかhogehogeとか人の名前のフォルダを配置して、そのリポジトリに参加した人は、書いたコンテンツを自分のフォルダに入れて、pushする。
するとあ〜ら不思議。自分は自分で記事を書いているだけなのに、それぞれの人の記事が集まったWebサイトができあがる。
Hugoなら、セクションごとに記事の見た目を変えるのも容易だし、トップページのデザインもWordPressとは一味違ったものが作りやすい。当然、それらのデザインに、リポジトリの参加者全員がコミットできる。
こうすると、面白いことが二つ起こる。
一つは、全員のパソコンに、参加者の原稿ファイルがすべて同期されることだ。これによって、grep検索は極めて面白いことになる。複数人の書いた文章から、特定のキーワードを検索できるのである。
しかも、誰か一人が他界しても、その人の原稿はGitHub上と、それぞれの参加者のパソコン内に残ることになる。その知的財産性は、個人のドメインの消滅によってコンテンツがあらかた失われてしまう現状のWebからすると尊いものだと言えるのではないか。
さらに、読者側にもメリットが大きい。現状では、たとえばEvernoteのそれぞれの人の使い方をチェックしようとすると、Google上で悪戦苦闘しなければならない。はっきりいって、無益すぎてやる気も起きない。
しかし、ある程度ツールに習熟した人たちがあつまり、そこに各々が自分勝手に記事を書いていたら? 少なくとも、検索して回るのはそのWebサイト上だけでよい。Googleの site:hogehoge でもだいぶ効率良く情報を見つけられるようになるだろう。
このように知識を持ち寄る形は、なかなか良さそうだなと思ったのだが、問題もありそうだった。なので、その改良型を思いついたのだが、それについては次回書くとする。