ブログが抱えた問題
自分にとって、ここ10年のインターネットを振り返ることは、ブログとTwitterについて振り返ることに等しい。さんざんたくさんのメディアが出てきたわけだが、自分にとってはこの二つのツールが中心であることは揺るぎなかった。
で、ブログなのであるが、以前書いたようにGoogleアドセンスの影響(というよりも悪影響)は大きかったように思う。あの存在が、ブログの「指標」を決めてしまった。それはつまり、ブロガーの行動原理を定めてしまったことに等しい。
なんであれ結果を評価する指標が全体を動かしていくのだし、インセンティブの設計がそこでは極めて重要になってくることは、ここ最近まったく答える気が湧かないような質問が異常に増えているQuoraを見ていてもわかる。
ただ、この指標の問題──言い換えれば、ブロガーにとってPVとは何なのか──については、もう少しだけ寄り道をしてから考えたいと思う。
で、まずはブログについてだ。あるいはブログという形式についてだ。
私はここにも二つの問題を見ている。一つは、ブログというメディアのスタイル、もう一つは、WordPressという圧倒的な人気を誇るCMSについて。
この二つは、私たちに善きものをもたらしてくれた反面、やっかいな問題も導入してしまったのではないかと私は睨んでいる。
それについては、また次回にしよう。