デジタルノートを使った新しい仕事術の提案です。
例ではCapacitiesを使っていますが、リンクが使えるツールなら同じことができるでしょう。
作業の記述とその採用
話は簡単です。
まず、作業を宣言します。
で、次の行に作業の中身を作ります。今回は原稿を書く作業なので、必要なのは「Draft」オブジェクト。Evernoteだったら単なるリンクで、Obsidianであればフォルダ別のmdファイルとかになるでしょうか。
この際、項目をインデントしておくと「それっぽく」なります。
あとは、このUnitiledというDraftオブジェクトを開き、
作業を進めていきます。
作業内容に合わせてCollectionやTagを設定しておいてもよいでしょう。
で、作業が終わったらもともとのページ(この場合はデイリーページ)に戻ります。左上にパンくずリストがあるのでそれを辿れば一発です(ショートカットキーで[戻る]しても大丈夫)。
これで「やること」の宣言と、実際の作業内容が記述されました。基本的にはこれを繰り返していくだけです。
(別のページの例)
こんな感じで「やること」と「実際にやったこと」をサンドイッチしていくという形式を、奥野宣之さんのメモの方式から名前を拝借して「ねぎま式仕事術」と名づけました。
いろいろ書いていい
上記は基本的なねぎまの形で、他にもいろいろ書き方がありえます。
上記はアイデアノートして書き出したものの一部を「カード」というタイプに変換させたものです。embedの形になっています。
その他、ポッドキャストを配信したら、そのURLなどを保存しておくという使い方もあります。ようはメモを付随させておくわけです。
で、Capacitiesではこのようにリンクの形で他のページとつなげておいても、それぞれのオブジェクトは簡単に一覧できます。たとえば以下はDraftオブジェクトの一覧です。
デイリーというベースがあり、その中に一日の宣言と成果物がサンドイッチで並んでいながらも、成果物はオブジェクトのタイプごとに一覧できる。これって結構ハッピーじゃないでしょうか。
デジタルならでは
アナログの場合、手帳やノートに「やること」を書くことをすると、基本的に箇条書きリストの形になります。限られた記述量を有効に活用するのが箇条書きリストだからです。そこには「やること」の記載だけあって、メモが添えられることはありません。
一日一ページの手帳であれば記述量に余裕があるのでメモが添えられることはあるでしょうが、そうであっても成果物そのものをそこに書き込むことはできないでしょう。
デジタルノートであればそれが簡単にできます。直接書くこともできますし、リンクしてから書くこともできますし、書いたものを切り出す(さらにはembedさせる)こともできます。
アナログの場合、切り離されていた「やること」の記述と「やったこと」の記述を統合することができ、その上で個別に扱うこともできる。素晴らしいじゃありませんか。
デジタルならではの
作業を管理するならばタスクリストで、タスクリストなら箇条書きで……というのは、言ってしまえばアナログメタファーをそのままデジタルツールの使い方に持ってきているだけのものです。
もちろん、リスト型のタスク管理を使うならばそういう使い方しかできないわけですが、ノートツールあるいはアウトライナーのような汎用的で文章が書けるようなツールの場合、もっと使い方の想像を広げることができます。
そうしたものを探究していきたいところです。