zenSidianでは、拠点ノートを設けます。一定期間のベースになるノートで、私は一ヶ月をそのスパンにしています。
ちなみに、私はこういうノートの作り方を時限式と呼んでいます(ノートを時限式にしておく)。で、このノートは4月用のノートなので5月になったら新しい拠点ノートを作る必要が出てきます。
その際に、今開いているこのウィンドウをすぐ5月用のノートにするのではなく、いったん別ウィンドウで開きます。
そして、左のノートを横目で見ながら、右のノートに「さて、何を書いていくか」を考えていきます。
ここでは二つの「移転」が行われます。一つは、先月のノートに書き込んだもので今月も使いたい項目。もう一つは、先月のノートに書き込んだもので今月も使いたい見出し。この二つの移転を、先月のページを横目に入れながら移していくわけです。
たとえば、「このCurrentという見出しは、なかなか使いやすかったな」と思ったら、それをそのまま5月のノートに書くわけです。その上で、Current内の項目で引き続き置いておきたいものも移します(これはコピペでOK)。
他にも、「この見出しは使わなかったから今月はもういいか」という判断や、「この見出し、名前がちょっと変だから変えておこう」という判断、そして「新しい分類があった方がいいかもしれないから見出しを増やそう」という判断を行いながら、新しい月のノートを作成していきます。
ポイントは、まる移しするのではなく、「これらの見出しやアイテムはどういう機能をはたしたのか。自分は何を望んでいるのか」を吟味しながら情報を移転していくことです。
その意味で、これは情報の移動ではなく、ある種の引っ越しと考えた方がいいでしょう。新居に移るとき、きっとそのまま家具や物を移動させることはやらないでしょう。ちょうどよいタイミングだからと物の整理が行われ、そこから自分がどういうスタイルで人生を送っていきたいのかが考えられると思います。デジタルノートにおいてもそれをやるわけです。
運用上の注意点
この点を考えると、あまり「テンプレート」は使わないほうがよいでしょう。ある条件下においてはテンプレートは大きな力を発揮してくれますが、今回のような場合にはそぐわない可能性が高いです。
もう一つ、複数のノートを並べて表示できる環境が重要です。今回のような作業は、まるまるコピペするのではなく、先月のノートを「横目で見ながら」行うことが大切で、シングルビューだとなかなか大変です。独立ウィンドウでも、パネル(ペイン)方式でもどちらでも構いませんが、普通の情報を同時に並べて表示できた方が良いかと思います。
以上で、基本的な運用はできると思うので、以下ではその思想的な内容を検討してみましょう。
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